The memories “YUKARI NISHIDA” #3 RACE編 TJAR2014/UTMF

突然の訃報をきいて1週間と1日がたちましたね~。
個人的な話をすると、わたしはここのとこ下半身の寝汗がひどくて困ってたんです。
ググってみると、ストレスからくる自律神経のくるい、ということかもと。

再発したのは、ここ数日、すなわち西田由香里があの世に旅立って4-5日。
昨夜なんて、高級なサウナにはいってると錯覚するくらい、超大量の💦をかき、夜中に着替えたのでした(笑)

さて、これは過日、中央アルプスでの登山中に滑落して亡くなった西田由香里にまつわる記事です。
“追悼、山のマイベストパートナー西田由香里”第3弾いきます。
※たくさんの方々からぜひ書いてほしいというメッセージをいただいてまして、まずは第5か7弾までを予定してます


※嵐のなかスタートした伝説の2014TJAR(トランスジャパンアルプスレース)は、過去比で序盤の剣岳を経由しない、
かといってとても過酷なレースとなった。
ロングディスタンスが得意な”西田由香里”は、女性史上3人目。当レース唯一の女性完走者として瞬く間に脚光を浴びた。

ただし、「生活が入るレース、わたしの得意なところではないかな。もうやらないかも」と、
レース後は、そうつねに言及する、あっけらかんとした態度。
しかし、その仕草をともなった言動からか、妙に”嫌味なく”納得させられるのである。
これはわたしだけであろうか? いや、あの妖精・天然のヴィーナスに接した人なら、まったくわからないでもないか。


※こちらは、2014年8月、日本海をスタートして日本アルプスを横断しつつ、最後は太平洋でゴールという、
選ばれし者だけが参戦できる距離にして400㎞超のクレイジーなレース

彼女はその後、山岳業界(とくにトレイルラン寄りの世界)では、まちがいなく名実ともにスターな人となったのである。
それは、雑誌取材、メーカーサポート数の増大、講師依頼、SNSなどでの注目度から容易に判断できた。

ようやくここまできた…

Mt-channel(やまちゃん)に本気で賭けていた、またどうじに彼女のプロデュースをパラレルで本気に注力していた私。
いま思えば、このとき、いやこの年2014年3月から、Mt-channelという超実験・先鋭的なプロジェクトは、すでに崩れはじめているのだった。
※Mt-channelは、2011年11月にUSTREAM放送でスタートした国内初の山岳系WEB-TV。ハッシー&カトリーヌの本格アルパイン系と、
わたしと西田の走る系を中心に、動画や写真を公開しつつエピソードをトークして生放送するスタイル。さらにレースや
山で会う方々もどんどん出演してもらい、投稿やインタラクティブな番組として話題を集める。また、やまちゃんTシャツや
やまちゃんポーズ、やまちゃん100名山プロジェクトなどが話題を呼んで、着実にムーヴメントをおこしはじめていた。業界の
有名人なども頻繁に出演する山の番組であったが、2015年に私ゆうじん脱退とともに、西田由香里の露出もなくなる。
2018年12月のvol.102をもって、一旦USTREAM放送を終えている
こちらが全youtube放送
Mt-channel:やまちゃん

活躍してなにがいけない? 目立ってなにが気にくわない? 約束どおりスポンサーがついてなにが不満なんだ?
番組を精魂こめてつくってきたわたしは、当初から番組もしくは、これをシゴトにつなげていくということで同意を得ていたはずだが、
番組メンバー内での不協和音はもう止めようがなかった。

「わたしだって、いつまでもこうじゃないから(活躍できないという意味)、しっかりやってね」
もっともだった西田由香里の思いを、結果として残してあげられない自分にも辟易。
得てして、地図のないしかも曇った縦走のピークはあとになってわかるもの。チャンスの前髪をつかめって。
※ちなみに西田由香里は、新しい試みを突き進む私にとって、一番の理解者であった


さて、そのTJARに先駆けてとんでもないレースをしていたのである!
2014年春、ここ信州は冬が長く春が遠い。ゆえに、年間1/2のシーズンは山で普通に走れることはまずなく、
そういった意味での春を迎えるのは、じつは6月からである。

日本の100マイル(約160㎞)のトレイルレースでは最高峰といわれる、UTMFにて錚々たる外国人プレイヤーを
相手に大健闘で、日本人1位。
ただし、世界の壁はあつく、6位入賞は叶わなかった。
レースサポートをした私がおもうに、彼女のレース後の感想からは、到底かなわないとのニュアンスだった。
しかし、レース中は前後しつつかなりバトルもしていたし、もうすこしで入賞するところまできていた。

しかし、そんな西田由香里は、じつは肋骨を折りながらレースで走りつづけていたのであった。
じっさいに、肋骨を折りつつ走ることが、どれだけ大変なのかは私は知らないが……。
また、レース中なぜ折れたかは不明。

それにしても先の動画、あっけらかんとしたものである(笑)

さて、TJAR2014を我が山岳WEB-TVのMt-channel(やまちゃん)にて生放送した回がこちら。
わたしは、ときをおなじくしてチャレンジした”北鎌尾根1DAY”というみずから描いたルートのスピード登山を達成したが、
誤解を内包したまま非難された痛恨のときだった。
いつものことビール飲みながら、アンチ予定調和でヤサグレテル私の姿は、じつに”ハッピーターン”の連続で見苦しいが、
そんなことも一笑に付しつつ、ぜひご視聴いただけたら幸いである。

つづく

〇今回も、誤解をおそれずにありのままを記述したつもりです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます

次回は、西田由香里との日本アルプス登山シリーズ。
どんな登山を春夏秋冬していたかを、あらためて公開予定☆

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