常念岳常念沢SKI山頂ダイレクト!

Jyonensawa

 

※山頂にて、今回のパートナーで撮影までしてくれた杜氏さんと。
登りの苦労よりも、SKIの緊張感、伝わるでしょうか?汗

2016年だっただろうか、諏訪湖方面からクルマの運転中にみえた、我が町松本にほど近いピラミダルな山容が美しい常念岳。

その山頂の肩のあたりから、一刀両断袈裟斬りよろしく、斜めに鋭くそして白く光る一筋の雪渓。なんども来てるけど、この山の楽しみがさらにひろがった瞬間だった。

念願叶ったのは、昨年2017年春。
厳冬期とちがって、すでに開通した林道をつかってクルマで三股登山口へいき、そこからは短パン&スキー背負いスタイルでところどころ残雪のある南東尾根(仮称)をソロでダラダラと詰める(笑)
※そのときの動画はこちら

前常念の稜線からみるそれは、圧巻と感動と畏怖が頭のなかで、もう~綯い交ぜ。
できれば、やらずに下山したいという気持ちもある。

ただし、自分にとってのホームグラウンドであり、70回弱入っているこの山の急峻なルンゼは、いわゆるメジャーな斜面というおあつらえ向きな感はなく、まさに自分好み。

山の神様と自分を信じてやらなかったら、後悔でしょう?

昨年の勝負の一本は、そのまま常念沢を滑降していき、沢がでたところからシューズに履き替えて沢下りを3hという、これまた非効率なTOZANだった。
あれはもう、2017年の限定にしたい(笑)

 


さて、今回はこの谷向こうにある稜線から撮影などできたらさらに良いなぁ、とずっとおもってたところに、山の大先輩である杜氏(北安大國)が快く(イヤイヤ?笑)引き受けてくれて大変心強い。

昨年、ソロのときは滑り出しまえに、友人に電話して万一にそなえるなどやはり、ここは一味ちがうド緊張感がある。

おまけに、今回は春先もいちど別ルートで来たけど、当沢をだれか滑ったトラックは確認できなかったので、メンタル的なハードルがぐぐっと上がる。
※何事も、なにかしら前例があると、一気にそこは下がるものだと思ってます

緊張のドロップ。1ターン2ターン3ターン、イケるかも…。
しかし、山頂に着いたのが12時をまわっていたので、気温の高いこの日はだいぶ雪も腐っている。なのでターンは出来てもエッヂングに抵抗がなく、なおかつスティープな斜面ということもあり、踏ん張りがまったくきかない。ターン後半やトラバースの際のバランスがとてもむずかしかった。

オマケに、仕切り直すときのキックターンの際、谷足の踏ん張りがきかない。

なるほど、弛みすぎた雪の急斜面はああなるんだと。
広大な自然のなかの危険な急斜面にポツンと、地球の引力を恨む瞬間である笑

凹凸が激しい立て溝よりも、この雪が最大のネックだった。
気温が高くなる予想のときは、昨年みたくやはりAM10~11時を狙って山頂にいくのが良いだろう。

スキーが外れて一度軽い転倒も。
ま、滑降はまだまだチョロいが、事故なく無事にできたことに一日たったいま大満足してる。

ナロー&スティープな斜面をやりすごし、常念沢の本流の開けたクーロワールからは、当初予定していたポイントから、5-6ターンだけおもわずして、スキーヤーズレフトの尾根下から登り返すべく取り付く。
ここ、イチバン快適に滑れるところなんだけど、一気に高度が落ちるので登り返して合流するとなると大変なので。

※気力体力ともに使い果たした感のある雑然としたトランク

藪漕ぎとハードな直登を100mくらいなんとか登り返したら、杜氏がいてくれた。この安心感は格別である。

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この苦心した登り返しで思ったこを備忘すると、ハイマツ帯はその地形からの風向きによる木枝の生え方にもよるだろうが、今回は岩稜帯までの距離が同程度なら、トラバースが圧倒的に捗った。ま、登るより横移動のほうがそりゃラクか…。
あと、ルートをイメージする際は、その場でいいので、もっともっと地形の特徴をつかみ、着実にそこをトレースしないと、とても労多い登山になる。
杜氏の、「もう一本手前の雪渓からなら、もっとラクに稜線にあがれたはず」はその通りで、実際に下から登り返すとまったくと言っていいほど、最短ルートや自分がいまいる位置さえ把握できないのが、登山道なきバリエーションルートのサガでもある。
また、山での急斜面の滑りは恐怖心との闘いでもあり、あまり怖がっていると腰が引けてとくに危険だ。そこに打ち勝つにはやはり普段のトレーニングと経験から裏打ちされた、メンタルの強さなんだとおもう。
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自分は、山での経験はそこそこになったとしても、スキー技術という面でみるとまだまだ足りない。来シーズンはゲレンデで磨きをかけたい。
※毎年言ってる(笑)

動画を作りますよ。

0720三股第二駐車場スタート‐1130常念岳‐1530三股 約8h

※Don’t follow me easily
大変危険なので安易にはやらないでください

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