針ノ木雪渓をBCショートで


適期じゃないのはわかりつつも、どうしても5月の療養でBCショート(SHORTSKIMO)
できなかったのと、あとは残雪の北ア登山を堪能してくてソロにて。

あと、こんなMixtureな登山って、実際やってみないとその機微が
わからないから、道具のチョイスやタイミングにいたるまで自分の判断でやり、
なんちゅーか、一次情報の妙を体感したかったのもある。

たとえば、スキーシールのハイクアップ(スキー裏にシールを着けての登り)も、
スプーンカットや石ころやデブリ(雪崩あと)他、積雪期の末期になると散見される
登りに非効率な雪面状況では、むいてないでしょ?

そんなことさえ、やっぱいちいち山にいって試してみると
「あ~、おれ判断あますぎ!」
とかなって、自分のダメさ加減が露呈して、謙虚になれるのです(笑)

これだから、山はいい、、、


先行者一名と前後しつつ、大沢小屋の先の1850mくらいからようやく雪渓が。
すぐにシューズをデポしてシールハイクアップにチェンジしたが、
テクニックか雪面状況か、いや両方か、滑るのでブーツアイゼンにチェンジ。

そうだ、残雪末期の雪渓下部は、荒れてるのを忘れてたな💦


そうこうしてるうちにもう一人の登山者に前を譲り、3番手で針の木峠をめざす。
マヤクボ沢との分岐で、もう一人の先行者が迷ってるので、指南してあげたが、
その後、さらに入り組む谷筋とガスがでてきて視程悪化により、どうやら最左の筋を
登っていたようだ。


トップにたった私のすぐ下で、「分岐までもどってやりなおします」という
登山者の方をみて、すでにトラバースしようとおもっていた私も、尾根またぎを。
マップみて等高線が緩いとはいえ、こういうことやってしまうんだな…。
小さな崖とかはマップでみえないから危険なんだけども、どうしてもチャレンジしてくなる性分。

危ないね。


さて、本筋にでて200mのロスはあったものの、仕切り直してそのままブーツアイゼンで
針の木峠をめざす。

ここは、10年くらいまえに仲間に連れて行ってもらい、
カリカリの急斜面でターン時にコケて、30~40mくらい滑落した苦い経験のある斜面(笑)

しかし、思ったよりも針の木峠は近かったし、斜面に恐怖心はうまれず、峠の好天をしばし満喫。


誰もいない針の木小屋といえども、あのたたずまいにはホッと一息。
スキーは、峠からの100mくらいはとても楽しめたけど、その後は前述した”悪路”ゆえに
ただただ標高差をさげるべくこなすのみ!

終わってみれば、とても満足のいく我がBCショート(SHORT SKIMO)となった。

山は厳しいし、しんどいけど、やっぱ謙虚になれる。


復路の大沢小屋あたりから、ショートカットを試みたが、渡渉ポイントに引き返すなど
なかなかもって失敗の連続!
そっか、ここは雪渓ありきのショートカット、もしくは渡渉だったっけ。

左足に捻挫の後遺症がでてる身としては、引き返しを💦

ようやく、シューズで存分に北アに入れる心境かな✲

いつも読んでいただきありがとうございます😊

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