2014年は、この西田由香里は初のトランスジャパンアルプスレースへ
出場して、女性史上3人目の完走をやり遂げたノリノリのとき。
いっぽうわたしは、そんな西田をサポートしつつも、自ら考案した
ルートでの北ア登山をバリバリやってるときで、充実した1年だった。
そろそろやるか、例のやつ、そんな感じで2014年秋に決行した
「槍穂高連峰1DAYラウンドトリップ」だった。
上高地-前穂高岳-奥穂高-涸沢岳-北穂高岳-南岳-中岳-大喰岳-槍ヶ岳-
横尾-徳沢-明神-上高地
約13H
最初に言っとくと、この日の核心は
吊り尾根でも、大キレットでもなく、上高地のTAXIに間に合うか
ギリギリの時間制限のなかでガチモードで頑張った
槍から上高地への”RUN”であった。
ここは槍の山頂も行っとかないと完結ならずだろ?
ということで、少々混み合っていたが山頂ゲットを。
しかし、1830の上高地最終タクシーまでそんな時間的余裕が
ないことに気づいたのだった。
時間も距離も失念したが、梓川左岸の素晴らしいトレイルは
下りっぱなしではなく、頻繁に高巻きがあるのでアップ&ダウンを
きっちり走ってこなす必要があったのだ。
バスはすでに間に合わない、せめて最終タクシーに乗れればと
2人とも(とくに私)とても頑張って走ったのをおぼえている。
たしか、徳沢のトイレ以外はとにかく走った。
なぜなら、間に合わないと釜トンネルまでさらに走らなければ
ならないから(笑)
その点、西田はハシリャいいんでしょ、てな感じだったけど、
いっぽう、私は冗談じゃねぇ…との心中だったので
彼女よりとにかく頑張って走ったとおもう(笑)
小梨平のキャンプ場の灯りが薄っすらと見えだし、ラストスパートをして
上高地ターミナルまで一気に走ってタクシーに滑り込んだのだった。
冷え切った身体を温めるべく、沢渡からクルマを飛ばして日帰り温泉に
飛び込み回復させ、帰り際に入った中華料理屋さんでのディナーは、
内臓があまり受け付けず、めずらしく料理を残したことがとても印象深い。・
記録は、おそらくタクシーの出入り時間からして、13H。
西田由香里と共にした1DAYのなかで、3本の指に入る会心の登山だった。
✲いつも読んでいただきありがとうございます