THANKS!!【2018美ヶ原トレイルラン】1/2

※写真は、プロカメラマン下山さん。以下内容のほとんどは、”YAMANOVA・FACEBOOKグループページ”に投稿し
た内容です。これがレースイベントから一週間経ったいまでも、かわらぬ想い。

以下———-
ことしで8回目となる、美ヶ原トレイルラン&ウォークinながわ。前半はガスと強風、後半は灼熱地獄とやはり選手にもSTAFFにも簡単にはいかなかったけど、お蔭様で無事終了しました。

ことし新設した90Kカテゴリーは、コースディレクターであるわたしが”100%考案したギフト”としてコースレイアウトし実現した、業界でも随一の過酷さを誇るコース&関門でしたが、結果は酷暑もあって完走率33%!80Kにおいても48%。
※運営上、90Kでの多少アンバランスな関門設定などについては、甘んじてご批判はうけるつもりだし、せめて来年も似たようなコースプロファイルでやるのが筋ともかんがえてます。(ここで書くのもなんですが、まぁ心情として。近々ブログに書きます)

美ヶ原は、その名前の響きとフィールドの素晴らしさとは裏腹に、とても過酷なレースというイメージが人気の要因でもあり、人知れず”ウツクシギャップ”をだいじにしてきました。また、すこし長い目でみたときに、そんな特異なレースが国内にあってもいいんじゃないかというビジョンのもと、やってきたのも事実です。

ただ、神経はやっぱすり減りますね(笑)

総参加選手1,500名の一大イベントに成長しましたが、運営に落ち度もまだまだおおく改善の余地だらけで、毎年7月はやはり胃がキリキリ、足の親指がジンジンです…。

でも、それに勝る歓喜の声をきくたびに、やはりまたやらないとな!!と。

当グループページでもボランティアSTAFF募集の件など、お世話になりました。ここにご報告します。

田中ゆうじん

※写真は、早朝トップ選手が迫りくるなか、暴風によるコースマーキング再チェックのため、王ヶ鼻(2,008m)へむかうところを、プロカメラマン下山さんに…
以上———-

 


後記として…
レース全体としては、天候にもめぐまれて良かったんじゃないかとおもう。ただし、天候は雨じゃなくとも、酷暑ともなれば、それはそれでたいへんしんどいレースになるので、いずれにせよ過酷なレースだったと。

まあ、いろいろ書くことはおおくて、きょうも自分の会社の経理(5月締め)を、クラウド会計ソフトとクレジットカードが同期しないまま(原因不明のエラー?)、格闘しつつも(笑)、いま振り返ってみると…

かの岡本太郎がいった、「本気でじぶんの人生やろうとすれば、誤解の満艦飾だ」

参加者1,500名超のビッグイベントになると、ましてや自然という超流動的なフィールドにおいて、毎年やるのは本当につかれる。これ本音だ。

ただ、つづければイベントという自分にとっての”コドモ”みたいなものはどんどん育っていくし、これを楽しみにしてくれてる参加者、地元の方々、業界での存在感など、主催者であるじぶんたちの知らないところで、期待がたかまりある意味、人様の人生に彩りをあたえることができていることも事実。
また、イベント毎に出会いがあり、そこからスタートする企画もあるので、そこは自分の様な自由業をやってるものにとっては、超有意義で刺激的だ

で、その満艦飾。

コースレイアウト&コンセプト、ボランティアさんへの声掛け、選手たちとのやりとり、あらたなSTAFFとの協働、べつの活動との親和性をみつけての広報、またべつでスタートしてるMC業とのかねあい、協賛社と方向性を手探りで試すこと、他。

イベントがおおきければおおきいほど、関係者もふえるわけだけど、そのなかで自分のやりたいこと、もしくはここだけは譲れない大事なとこを貫こうとすると、ある意味エゴイストにならないといけない。
すると、内外からは様々な声がとどくし、またそれは、大小あるけど今回は間違いなく90Kカテゴリーの新設だった。

かねてより、”100K超の美ヶ原トレイル待望論”があるなか、地元の方の協力のもと様々なエリアをみてきた。どれもしっくりくるものではなく、またロング志向ニーズに応えるのがそんなに大事なのか?いまあるなかでさらに充実&盤石&面白い、なイベントにするほうが先じゃないか?などと、徹底反対の姿勢でいままできた。

例えば、ボランティアSTAFFさんからの不満をさらに解消して、毎年の声掛けでこちらが悪戦苦闘しない状況をまずつくってからじゃないか?とか言えば、では並行してすすめましょう、なるわけだ。マンパワー的に無理だろおい、と。
(でも、主催者筆頭のその姿勢は大変参考になる。が、共感はしてない笑)

「人員は使い捨て、代わりはいくらでもいる」
vs
「コアなファンや応援者を増やしていくことが肝要、代わりなんていってる時代じゃない」

こんな、ある種”新旧”の対立軸なんかもここにあるわけだ。そこは今後も喧々諤々しつつ、前向きにやっていくつもり。
本気でケンカするくらい、真剣に取り組んでいるってことが言いたい(笑)


話がずれたけど、90kなら国内で指折りと言われるコースレイアウトで実現可能かもしれない、と提案したのは2017年の晩秋だった。
自分自身、まがりなりにもコースディレクターとしてのプライドの誇示をするとすれば、ポイントや距離延長やニーズという、いわゆる見てくれだけのコースレイアウトの徹底排除。
「なめんなよ(笑) 美ヶ原のいままでの歴史と誇りをけがすようなコースづくりはナンセンスでしょう」と。

そこまで言うのなら、レイアウトで国内随一を目指し、プロフィールの厳しさで指折りを目指すコースをつくりたい。
ニーズなどどうでもよい、敢えていえばニーズはつくるべし!

90K(80Kも充分に)は、トレイルラン全体においてもっとも挑発的なスパイスだ。
そして、その新延長コースそのものが、美ヶ原90K全体のフラクタル(自己相似形、縮図)としてのスパイスなのだと。

かくして、90Kはうまれたのである……。

※前日の数百人の選手へのコース説明会×2、の会場にて

トレイルラン業界、ビッグイベント、商業主義、いびつな関門の90K…
そんな声を横目に、けっこう皆がんばってるかなとおもったよ!

つづく

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