The memories “YUKARI NISHIDA” #2 SWISS遠征

2019年2月10日am8時頃か、日本のトレイルランニングシーン、いやその域をでたマルチな山岳プレイヤーである、
西田由香里(44歳)が天国へいった。厳冬中央アルプスを5人パーティで縦走中、とちゅうある一座にて、滑落とのこと。
※この記事は、ランダムに西田由香里ともっとも多く山へ入った(里山ふくめ、400回前後)
わたし、田中ゆうじんが記述する記事であることを、まえもってご了承ください。

きのうは葬儀に参列してきた。場外に追加の席をだすほどおおくの由縁のある方々で会場は溢れ、別ルームでの精進おとしは、
これまた縁のあった方々とのスナップ写真をスライドにして、動画映像をながした。
また、輝かしい戦績をのこした彼女のトロフィーやシューズにザックその他マテリアルの展示、メディア掲載記事、その他
大量の衣類品もふくめたマテリアルの形見分けコーナーを設け、会場をある種、思い出話に花が咲きやすい演出をもって、
参列者の皆様には良い時間が過ごせたのではないかとおもう。

それもこれも、喪主のご主人、ママ&山友のジュンさんはじめ、映像クリエイターのイノウエタクロウさんご夫婦、
その他周囲の多大なるご協力の賜物。本当にご苦労様でした。

さて、エヌダこと”西田由香里”グルーヴをスイッチオンだ(笑)
あの人は、美人、優しい、献身的、強い、真面目などの枕詞がよくつくイメージだが、どうじに天然、妖精、も加えよう。
※エヌダとは、ネットでの通名だった、N田(西田の伏字)からののニックネーム

そんな天然で妖精、みたいなエピソードがあった。2013年8月に彼女にとって初海外レースとなった、SWISS IRONTRAILだ。
わたしは、冠であるMAMMUTに、フィールズ野々山氏をとおして、メディア班&81K(90㎞レース)へ出場という役割で
したオファーがなんととおり! ベルニーナエクスプレス(列車)と宿泊費をすべて負担してくれるという待遇で、欧米人の
メディア班にまざって体当たりレポーターとして参加してきた。

言ってみるもんだ。英語はペラペラじゃないけど、あとは度胸だなと。

事件は起こった、なんと成田空港のルフトハンザ航空受付の際の彼女のターンで、「無効なので乗れません」との回答。
理解するまで10秒かかった。
VOID(無効、期限切れ)のパスポートを間違えて持参したのだ。

こういうのを、最悪というのであろうか(笑)

落ち込む彼女を支えてやってくれと、フィールズ野々山氏からも言われて、わたしも一日ずらしてのスイス渡航となった。
友人の大谷さんに、長野自宅からパスポートをとってきてもらい、中央道府中でおちあった。
また、その日はふたたび千葉にもどって、フィールズのログハウスに泊めてもらう。
※ちなみに、8月というシーズン中のエアーチケット費は結果、倍額。アスニートのうちには…💦

えーい、ままよ!
こんなときに使う言葉だろうか(笑)

こうなったらしっかりレースしてこないとな!
そして、ケセラセラてか(笑)

【その一部始終を動画でぜひ】※Mt-channnel(やまちゃん)にて放映したヴァージョン

当時は、日本ではまだまだ海外レース出場はメジャーではなかった感があったが、西田由香里の功績と、また私たちの
体当たり珍道中ですこしは魅力を伝えられただろうか。
詳細なレポを「トレラン王国」に記事として提供したが、残念ながらいま当サイトはワークしてないので、幻の記事と
なっている。※興味ある方は、IRONTRAILで検索を

レースのエピソードをひとつ言うとすれば、200㎞超を走った西田由香里は、最終エイドで「キミはいま女子一位だ」、
といわれて意気揚々とラストセクションをゴールにむかっていたわけだが、なんとゴール200mまえでまえに女子が
いるのを発見!?
猛追撃をしたがとどかず、後塵を拝したまま2位でゴール。

どこかのビデオで、泣きくずれる彼女をみたとき、なんというか妖精、天然をとはまったく異にした姿を、あらためて
実感したのである。※彼女へは、英語を誤訳したんじゃないか?とたしか言った気がする

主婦、経営、妻、母、アスリート…
天然な妖精は、じつは堅実で人間味あふれる、情熱的な勝負師でもあったのである。

※こちらがスイス特集や他盛りだくさんのコンテンツで生放送した番組。
けっこうためになる動画あり、皆さんの出演ありなのでオモシロイのでご視聴ください

 


※スイスからの帰り道、書店にていち早く購入して読んだ、山と渓谷の記事。美ヶ原を紹介する

【取材風景の動画はこちら】

つづく

いつも読んでいただきありがとうございます☆

田中ゆうじん

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