中央アルプス越百山敗退-SHORT SKIMO


仙涯嶺と南駒ヶ岳のあいだのコルから、SHORT SKIMOで滑降しつつザック回収をくわだてている。
ザックの持ち主は、2.10に仙涯嶺付近から滑落して遭難死した西田由香里である。

経緯としては、事故直後にブロック雪崩などのリスクを負いつつも沢を遡行しつつ回収を試みようとしたHさんが、
ザック回収へ乗り出してくれたことだ。
Hさんは、名うてのアルパインクライマーで、滑落しても岩に抱き着いて肋骨を折りながらでも生きていく人。
じつは、無難という言葉を排除した生き方に、尊敬している。
Hさんは、私がかつてやっていた、Mt-channel(やまちゃん)というWEB-TVで、本格アルパインクライマーとして、
超美人で強いKさんとコンビを組んで動画コンテンツ提供してくれていたお人だ。

ただ、その回収作戦は様々な理由からプロジェクトが反故になった経緯がある。

Hさんとメールのやりとりをしているが、経験から雪崩に流されたザックは中身もホウボウに散って、ほとんどが
ゴミ回収の様相だそうだ。

上からいくか、下からいくか……、ドローンか、それとも、誰かが回収するか、もしくは放置なのか。
正直いうと、そこはどれでも良いとおもってる。
ただ、あの山域に無性に入りたい、それだけだ。

数週間前からマップに線を引いていた。当コルが源頭部であるケサ沢本流は、等高線から読み解くに毎年滑っている
常念岳常念沢と同等、かつ東フェイスの急斜面よりは緩い。ただ、マップからはそこに崖があるのか、もしくはルンゼ両端にある
残雪からのブロック雪崩の危険性、または落石の状況なんかは当然わからない。

だから、でも、行きたいじゃないか、と私は思うので。

今回、そこをソロで偵察に行こうとおもった。車のデポ地点は道路復旧工事により、だいぶ手前からとなった。
2.5㎞で尾根に取り付く予定が、7㎞くらいは歩く結果に(笑)

ここ一か月、ストレスからの痛風発作で山へ行けなく、かなり体力が落ちたことを、嫌というほど林道で味わう。
スキーは履かなければ無用の長物で、ショートといえでも軽量ではなく背負えばそれなりに重い。

ともすれば、数年前は、あの山であのくらいのタイムだったし、すこし遅くなってもこのぐらいでしょう、
なんて、よくある度量衡は超甘かった💦

ようやく取り付いた急登尾根を登ること早10分、下山を決めた。
まあ状況によるが行けても越百小屋とみてたけど、とんでもなく手前だった(笑)
いま時季なら、MTB&トレイルシューズ&スキーが最速だと思った。

なんて四の五の言ってるが、とどのつまり、体力云々ではなく覚悟が足りなかったのだろう!

でもね、ようやく行けた思い出ぶかい中央アルプス。その麓しか歩かなかったけど、万感の思いで道中を味わった。
こんなの初めて。

つぎは、荷物を減らして、スキーレス、アイゼンスタイル、スピード登山スタイル、1DAY,2DAYSなど、
まだわからないけど、探るコトもまた登山の醍醐味である。
すでに、つぎの登山を考えている。

いつも読んでいただきありがとうございます☆


きのうから家族の仲間入りしたネコたち。昨秋、死んだ二匹以来じつに四カ月ぶりである。

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