【動画&コラム】スカイランナー松本 大の、白馬駅⇔白馬岳山頂TT

 

Mt.HAKUBA

Mt.HAKUBA白馬駅から白馬岳まで登って戻ってくるのにかかった時間は3時間36分26秒でした。未踏峰が無くなった時代において、天高くそびえる山岳に残された唯一のフロンティア。それを表現していくことで、少しでも山登りに興味をもってくれる子供たちや若者が増えると嬉しいです。PS:ご協力してくださったスタッフの皆さんに感謝。入念な準備と判断のもと、安全第一で実行した挑戦ですので、安易に真似しないでくださいね(^_-)-☆Movie:Shinya Oshima

Dai Matsumotoさんの投稿 2018年7月11日水曜日

去る6月29日、日本のスカイランニングの第一人者といっていいだろう、Mr.SKYRUNNINGの松本 大(34)が、白馬駅-白馬岳山頂-白馬駅のTT(タイムトライアル)にチャレンジした。
total distance: 33.2km/D±: 2,300m/total time: 3h36min26sec
(outward:2h23min/return:1h13min)

これのスゴさはなかなか伝わらずらいけど、一般コースタイムでは登りの登山口からだけで約7h。これは経験上、わたしどもそこそこの健脚がとてもとても頑張って2hを切れるかどうか(言ってみれば息継ぎなしでやる感覚だ笑)というレベル。
それに、白馬駅-猿倉登山口までの道路(片道10㎞強/D+700m弱)が、60min以上乗っかってくると。

おそらく、同様のルートでチャレンジして、白馬山頂に着いたころには、彼はすでに白馬駅でゴールしているでしょう(笑)

おそるべし、スカイランナー!

※佐久パラダにてスキーイントラバイトしたときの一コマ。右:松本大、中央:松澤幸靖、左:筆者

 

といっても、彼との付き合いはかれこれ7年目で、いくどとなく山で撮影同行や動画出演依頼、また夜は熱くサシ飲みをしてきた仲で、そのスゴさはすでにワールドクラスということは既知。
文字どおり世界を知る、世界の松本 大である。
また、彼はJSA(日本スカイランニング協会)を代表として立ち上げ、子供から大人までにスカイランニングの魅力を伝えるべく、奔走していると。

動画からもわかるように、彼はわりとハッキリとモノをいうタイプ。また、おもったことを純粋に突き進んでいくし堂々と発信するので、誤解も敵もおおいだろう(笑)
今回のチャレンジについても、「持ち物をなぜ持たない?」「空身で走って記録とは?」「山をなめてる」など、声があがっている。

もちろん彼はプロとして、日々のトレーニングやその世界の歴史・文化への造詣もふかく、事前準備からSTAFFの手配から配慮と、リスクを最低減にするべくぬかりなくやることが前提でのチャレンジ。
そこに一寸の妥協は感じられない。

そのうえで、実力と映像ふくめたこのエンターテイメントである!
エンターティナーは、プロという裏付けがあってはじめて成立すると思っているので、本当に痛快だ。

彼は知っている、レース以外にこんな山の楽しみ方を伝えることで、スカイランニングからニッポンの山へ興味をもつ子供や大人がふえ、世界に誇るニッポンの山岳文化に豊かさをあたえることで、皆がハッピーになるということを。

だから、ちょっとした批判など動ずることもない。(たまにウジウジしてるところはみたことあるが笑)

リスクについてすこし触れたついでに、持論を述べさせていただくと…
自分自身、FACEBOOKでもよくいうのだけど、山の世界でよく使われる、
「なにかあったらどうする?」という言葉。

現代のすくなくともニッポンにおいては、本来の意味からかなり強迫観念や世間や体裁という垢にまみれて、つかわれているような気がしてならない。

現代は、生活インフラが整い、身近に「死」を感じる機会が減ったなんていわれているが、山は「死」を感じる場所であるとおもう。
だから、山へ行く人々はリスクを考え、準備をし、畏怖の念をもって山に入り、また反面その美しさと儚さに魅了される。

ただ、すくなくとも日本の山は、「人に迷惑をかけない」「なにかあったらどうする」「カテゴライズからはみ出した者を認めない」
一理あるが、これに縛られ過ぎていることも事実だ。
これでは、山に来る人々は団塊の世代の高齢による山離れとともに減少していき、山小屋は成り立たなくなり、登山道は廃れ、登山道マップは一部を残すのみとなり、ニッポンの山文化の隆盛は過去のものとなることもあるかもしれない。

だからこそ、新しい山での遊びを認める土壌をつくり、生きるチカラと知恵を学び、発展させていくような先導者が必要なのである。

山では、これをしたらこんな危険なことになる、これをしたら死ぬ、これをしたら他人に危害をあたえる、これをしたから友人は死んだ、など、自身がこうした経験をすることも、リスク低減の一つだと思うのだ。

もっというと、子供の頃から、どんどん遊ばせてやり、これをしたら骨を折る、これをしたら切れて血がでて縫う、なんてコトをおしえてやるのが教育の一つだと、18年経験してきた二児の父の立場と、自分自身の子供の頃の放任さを回顧しつつ、感じている。

とりとめもなくなってきたけど、この松本 大のチャレンジでみた、
エンターテイメント×事前準備
チャレンジ×リスク低減
開拓者×皆の幸せ
突飛さの継続×文化づくり

という様々な二軸が綯い交ぜとなってるからこそ、前進するのだと思う。
なので、自分自身も臆することなく、今後もおおいに発信していこうかと(笑)

今回のチャレンジは、彼から5月に電話でオファーがあり、美ヶ原トレイルランの前日ということでお断りしたけど、つぎはぜひともサポートをしつつ、ちょっと派手目に発信したい。ただいま米国のクラウドファンディングで購入中の”秘密機器”をもって!

※念願の炭酸水製造マシーンを購入

ガスシリンダー1本2,000円というコストがかかる。また、1本で20ℓくらいは作れるそうだ。なのでざっくりいうと1年8カ月使用すると、元がとれるとか。

わたしは、3回/週にスーパーで買ってたことと、ゴミを考えると断然こちらかなと。また、電気も要らず、付属のボトルをとりつけてワンプッシュすれば簡単にできる手軽さも良い。

モノのおおい生活には、さきの引っ越しでオサラバしたので、必要なもの以外は増やしたくない。なので、どうじに要らない布団を捨てた(笑)

コメントを残す